買取り不可、査定ゼロとなるピアノとは?

買取不可になるピアノ、査定ゼロになるピアノは、再生費用の方が販売額より大きくなってしまうピアノです。機能に致命的な欠陥がある状態、木部の修理が広範囲になる場合とお考えください。

交換部分が多すぎるピアノ

ペダルやミュージックワイヤ(弦)、アグラフ(弦を固定する留め具)などが錆びているのは、よくあることです。
磨きで解決できる多少の錆なら、査定に影響はありません。
要交換の場合は、その費用が査定からマイナスされます。

中古ピアノの相場は決まっていますから、あまりに交換が多い場合は、再販してもペイできないので査定ゼロになります。

木部の修理が困難なピアノ

外側の擦り傷、塗料の剥げは、再塗装で修理が可能です。
それだけでは買取不可にはなりません。
程度によりますが、木部が見えるような少し深めの傷も、パテ埋めと再塗装で修理が可能です。

修復不能な傷は、大きな亀裂、変形、虫食い、獣害による汚れです。
水をかぶったピアノは、木部が水分を吸って変形してしまうため、被災したピアノは大抵買取不可です。
また、条件の悪い屋外で使われていたストリートピアノも買取不可が多いです。
獣害による汚れとは、中に小動物が住み着いて付いた汚れです。糞尿や体液などが染みつくと取ることができません。

買取不可のピアノと言われたら

具体的に何を交換していくらくらいかかるものか、木部のどこがどう傷んでいるのか、質問してみてください。根拠があってマイナスしている場合は、即答してくれます。
歯切れが悪いようでしたら、希望を捨てず別の会社にも見積もりを出してみましょう。

買取不可のピアノは、寄付や譲渡もおやめになった方がよいでしょう。
ピアノは運送費だけで数万円かかりますから、往復することになったら大変です。
状態を間違いなく説明しても、「ジャンク品」としても、思わぬトラブルはあります。
残念ですが、不用品回収業者に引き取りを依頼しましょう。

多少状態が悪くても引き取ってくれるピアノ買取業者もある

国内でピアノを再販している会社は、美観も大事にしているので状態のよいピアノしか買い取ってくれない会社が多いです。
主に海外に中古ピアノを輸出している会社は、見た目はそこそこでも買い取ってくれることが多いです。
国内販売している会社は、販売店を経営しているのでそれとわかります。

コヤッシュ、おたからや、バイセルといった総合買取店は、海外輸出がメインです。
見た目の状態にはそこまで厳しくないので、自信がない場合はこれらの買取店も候補に入れて見積もりをとってみましょう!