ピアノを売るのにいい時期は？季節で査定額は変わるのか
ピアノは、よく売れる時期に顕著な特徴がありません。通年商品です。もし、「今だけ買取価格をサービスしている」という営業トークがあっても、焦って売ることはありません。じっくり検討期間をとりましょう。
ピアノが売れる時期に大きな特徴はない
「ピアノが一番売れるのは、11～12月」と言われることがあります。
これは嘘ではありません。
経産省が生産動態をとっているので、政府統計サイト「e-Stat」にデータがあります。
参照：経済産業省生産動態統計調査 経済産業省生産動態統計 年報 年報(2021年以降) 2022年 年報
とはいえ、実はそこまで顕著な違いはありません。
三か月単位で販売台数を見ると以下。
1〜3月 10951台
4〜6月 9915台
7〜9月 10821台
10〜12月 11274台
真夏にもけっこう売れているし、一年を通して大きな山がないことがわかります。
小学校入学や転居などの環境変化に合わせて購入する人が増える、クリスマスプレゼントで購入する人がいる、といった分析がされますが、「言うほどではない」「年度初めにやや落ちる」という表現が妥当でしょう。
ピアノの中古買取相場は極めて安定している
上記は新品のピアノの販売台数です。
ニーズに従って中古ピアノの販売台数も新品ピアノの販売台数に連動していると考えられますが（中古市場の信頼できる月次統計はありません）、それによって買取価格が乱高下はしません。
長期的に見て、ピアノの買取価格はとても安定しています。
これは、多くのピアノ買取店が買取相場を明示していることからもわかります。
長期間観察するとわかりますが、月によって買取価格を変更している会社は見たことがありません。
結論。売る時期はいつでもいい
売りたい時に売って大丈夫です。
確かに、ピアノメーカーは年末や年度初めのピアノの販売を見込んでフェアを開催しますが、実際はピアノは通年商品です。中古市場への影響はほぼないと言っていいです。
もし「ピアノは○月に売れるので、それに合わせて今、買取価格をアップしています」「来月は価格が変わるので、今だけです」といった営業トークがあっても、あまり踊らされないようにしましょう。
思い出の詰まった、高価なピアノです。後悔のないよう納得して売ることが一番大事。
じっくり検討時間をとることをおすすめいたします。
